リフォームについて
リフォームについて
建材から放散する化学物質が原因のシックハウス症候群は新築やリフォーム直後の住宅で発症してしまう例が多いことで知られています。また、カビやダニによるシックハウス症候群は築後数年を経た住宅で発症します。新築やリフォームを行う際にはシックハウス対策を行うことが重要でです。新築時の対策は「シックハウス症候群の予防」に書きましたので、ここでは、リフォームを行う際の注意点をご紹介します。
リフォーム時の注意点
皆さんはどんな理由でリフォームをするのでしょうか?家族の増減による間取りの変更や古くなった設備を新しくしたい、雨漏りや漏水、床材の劣化、模様替え、シロアリ被害など、様々ですが、いずれにしてもリフォームをするのは新築直後よりも、数年~数十年経ってからと言うのが一般的です。そのため、建築図面や仕様書が無いこともあります。どんな建材をどのように施工したか正確な情報が無いままにリフォームをするには、化学物質やカビ、ダニの汚染があるか無いかを含め、十分に現状を把握し、適切な工法や建材、資材を選び施工する必要があります。
リフォームの主なポイント
どの程度のシックハウス対策が必要か
小さなお子さんやアレルギー体質の方などシックハウス症候群になりやすい家族がいない場合には、室内空気中化学物質濃度が13物質の指針値とTVOC暫定目標値をクリアーできるように対策をする必要があります。小さなお子さんやアレルギー体質などシックハウス症候群になりやすい人や、すでにシックハウス症候群になってしまった人のリフォームは国の指針値の1/2以下を目標にする必要があるでしょう。ちなみに、化学物質過敏症の場合には指針値の1/10以下と言われています。
また、カビやダニもできるだけ少なくコントロールできるような工夫も必要です。
ホルムアルデヒド対策
リフォームしようとする建物が2003年7月より前に建築確認申請をしたものか、後にしたものかで、ホルムアルデヒドに対する対策が必要であるか、不要であるか分かれます。
2003年7月1日に建築基準法が改正され、合板などホルムアルデヒドを含む建材はその等級により使用面積制限が設けられました。F☆☆☆☆と言うホルムアルデヒドの放散が少ない建材が出回り、以後の新築物件ではホルムアルデヒドによる汚染は少なくなっています。しかし、2003年7月以前の建物で合板が使われている場合は築後10年以上経っても夏場はホルムアルデヒドの濃度が指針値を上回ることがあります。このような建物の場合にはホルムアルデヒド低減対策が必要になります。
適切な建材、資材を選ぶ
リフォーム後は新しい建材、資材が住宅内に持ち込まれるため、一般的に化学物質は増えます。しかし、建材、資材によって放散する化学物質の種類や濃度はかなり違いますので、適切な建材、資材を選べば化学物質の放散をできるだけ少なくリフォームすることは可能です。
ホルムアルデヒドについてはF等級の☆の数で建材を選ぶことができますが、天然の建材や自然塗料などには☆による等級表示がなされていないものも多いので、確認することが大事です。天然塗料の中で多量のホルムアルデヒドが出る商品があったため、東京都は消費者に注意を呼びかけています。
環境配慮型の建材、資材では「13物質は含まれていません」と言う表記がみられます。
13物質が含まれていなければ安心かと言うと、小さなお子さんやアレルギー体質の方にとってはそうではなく、TVOCの情報も欲しいところです。接着剤や塗料、ワックスなどの選定は特に注意が必要です。
MSDSや成分表、放散試験データなど化学物質放散に関するできるだけ多くの情報を収集し、必要があれば放散試験を実施してTVOCの放散濃度を確認するなどしてリフォーム後の空気中化学物質濃度をコントロールします。また、すでにシックハウス症候群になってしまった方の場合には建材、資材のにおいを官能試験によって確認すると良いでしょう。
施工
シックハウス症候群になってしまった方の住まいをリフォームする場合には原則、リフォーム中は別の場所に退避することをお勧めします。小さなお子さんやアレルギー体質の方がいる場合にも、ホルムアルデヒドやカビ汚染の状況によっては退避を含め、暴露対策が必要です。施工中は徹底換気を実施します。
測定
リフォームであっても、シックハウスになりやすい家族がいる場合には施工前後に空気中の化学物質濃度を測定し、しっかりとシックハウス対策の計画を立て、計画通りに施工されたことを確認すると、安心です。

